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ミラベルと秋の訪れ

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きいろいミラベル mirabelle と、みどり色のレーヌクロード reine claude

夏のあいだ山盛りだった桃の代わりにお店に並びはじめると、もう秋だなあと嬉しくなります。

どちらもプラムの一種で、とてもあまくていい香り。

もう少ししたらアルザス産の細長いプラム、紫色のクエッチ quetsche も出てきて色とりどり。
こちらは酸味があるので、そのままたべるより火を通したほうがおいしいです。






# by latinparis | 2019-08-18 19:26 | たべもの | Comments(0)

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街かどのメリーゴーランド

馬の顔が妙にリアルで、華やかだけどレトロな彩色で、ゆるい音楽が流れていて、しかも2階建てだったりすると、それはもうメルヘンな感じ。

つい立ち止まってくるくる回るのをしばらく眺めてしまいます。


一方、5区の植物園 jardin des plantes にあるメリーゴーランドはそういうきらきらな要素がなく、ずいぶん地味です。

Dodo manège (ドードーのメリーゴーランド)というなまえのとおり、ドードーをはじめ絶滅した鳥や動物、恐竜がくるくる回っています。

これはこれでシックな感じでわたしは好きです。


この植物園には、

大迫力の剥製が迫ってくる進化の大ギャラリー、
骨格標本だらけの博物館、
鉱物博物館や熱帯温室、
生きた動物のいる動物園まで、

自然史博物館が点在しているので、メリーゴーランドも絶滅動物をモチーフにしてみたんでしょうか。

ゴリラやライオン、カメが混じっているあたり、「絶滅しそうな動物」も一緒に並べちゃえ、というゆるっとしたフランス。

支柱が2か所も壊れてビニールシートでぐるぐる巻きに補強されているのも、何か月も前からずーっとこのままです。

まさに、

Il n'y a que le provisoire qui dure.

(とりあえず、の状態がいつまでも続く)

ということわざが示すとおり。

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庭園は季節ごとに花が変わり、今はブルーのお花のグラデーションです。

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つる植物のトンネルもできていて、あちこちから「わー、クルジェット」という声が聞こえました。

え、これぜんぶ、courgette (ズッキーニ) ?
8の字形のひょうたんにしか見えないのもたくさんあったけど。

そういえばフランスではこういうみどり色の実がぶらさがる植物をあまり見ないので、めずらしいかもしれません。








# by latinparis | 2019-08-17 22:27 | パリ | Comments(0)

夏の終わりのカフェ

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カルチェラタンの坂道にあるレトロなカフェ。

いつもこの界隈の常連さんでいっぱいなのに、
観光客が立ち寄らないカフェはひっそりとして、先客が1組だけ。

窓から入る風が心地よく、
温かいものを飲みながら本を読んでいると、
先客のおじいちゃんたちがワイングラス片手に白熱。

ギリシャ語が、ラテン語が、ドイツ語では...とインテリジェンスあふれる議論を楽しそうにしていて、ぜんぶ理解できたらよかったのに、とざんねんに思いました。

フランス語の "U" の発音が世界の言語のなかでもいかに特殊か、ということを延々と語りあっていて、そのテーマは大学の授業にも出てきたしわたしも苦労しているので分かる分かる、とひそかに頷きました。

坂の上の教会が19時の鐘を鳴らし、夕方の風はひんやり冷たい。
夏も終わりです。






# by latinparis | 2019-08-14 18:05 | パリ | Comments(0)

フランス女は強い

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バスに乗ったときのこと。

小さな子が大泣き。
ママにとっては日常茶飯事なのか、なだめるふうもなく。

赤ちゃんではなくて、もう言葉のわかる子が駄々をこねてあらん限りの声で泣きわめいている、という感じだったので乗客はうんざり顔。

こういうの、めずらしいなあと思って見ていました。
フランスの子どもは外での振る舞いを厳しくしつけられていて、お行儀よくしているから。

(それなのに成長するとなぜあんなにふてぶてしくなるのか謎です)

10分くらい経って、ついにひとりのマダムが「うるさい!!」とぶち切れました。

もう見た目からして気が強そうなマダム。
え、公共の場でそれ言うんだ、という品のない単語を使って。

言われたほうのママは、すぐさまつかつかっとマダムの前に立ち、
「この子はまだ3歳なのよ!!」

始まった激しい言い争い、運転手のムッシュが心配そうにちらちら振り返るものの、何も言わず。
(怖いもんね)

しばらくしてマダムが降り、泣き疲れたらしく子どもも静かになり、バスは車のすくない8月のパリをすいすい進んで行きました。

ああこわかった。
わたしもいつかあんなふうに、ひるまずに相手にまくしたてるようになれるかしら。

ただし、品よく毅然としたやりかたで。

きつそうなパリジェンヌを変なふうにまねした、とても感じが悪く品のない日本人女性がパリにうじゃうじゃいますが、そうならないように気をつけなくちゃと思っています。

別の日。

赤ちゃんが泣き始めたバスで、
"Plus fort !! "
と合いの手を入れるゆかいなおじいちゃん(他人)がいました。







# by latinparis | 2019-08-13 05:50 | パリ | Comments(0)

ソフォラの花の咲く頃に

パリの街路樹といえば、

Tilleul 菩提樹
Platane プラタナス
Marronnier マロニエ

そして、Sophora ソフォラ

わたしはこのソフォラの並木道がとても好き。

7月、小さな花で空が覆われたようになり、
足もとは花吹雪でまっ白になります。

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ところが。

今年はいつまでも咲かないなあと思っているうちに、8月になってしまいました。

いつも通る並木道は青々したまま、足もとには花びらひとつ落ちていない。

よくよく見たら、つぼみのまま枯れてカラカラになった花房が枝にたくさん。
まさに悪夢そのものだった、2度も訪れた熱波は、ソフォラの花の時期だったのです。

あたりまえに繰り返されると思っていたことが、ある日とつぜん消えてしまう。
それはいつでも何についても起こりうることだと思い出してひやりとしました。

もうマロニエの葉はところどころ色付いて、風に揺れてかさかさ音をたてています。
日陰でバス(ヴァカンスモードでなかなか来ない)を長いこと待っていたら、肌寒いくらいでした。

このまま穏やかに夏が終わりますように。
あと2週間もすれば、パリは秋です。





# by latinparis | 2019-08-08 03:49 | パリ | Comments(1)